購入以来早?年、2回目の分解清掃をすることにした。
以前にも一度分解清掃をしたが、その時には組み立てでかなり苦労した。
組み立てのポイントは写真でも紹介しているが、ベールローター内側のピンにバネをかけ、
その後でベールローター自体を本体に組み込むところでちょっとばかりコツと根気が要る。
また分解時にもコツと順番があり、ちょっとばかりてこずる事もある。
まあ分解自体あまりしないほうが良い作業なので、ご参考にとはとても言えるものではないが、
古いグリスを落とし新しくすることも長持ちの秘訣になるかもしれない。
*各写真はクリックすると拡大写真が表示されます。
拡大写真はそれぞれ100KB程度の大きさがありますので、
ナローバンドでご覧の方はご注意ください。
分解前に
ダイワ純正リールオイルを用意しておきます。
この他グリースがいります。
グリースは市販のスプレータイプのものが使いやすいですね。
本格的なオーバーホールでは、古いオイルやグリースをケロシン(石油)などで洗い流し、新しいオイルやグリースを充填しますが、今回は古いグリースを
ティッシュで拭き取り、新しく塗りなおす工程と、ベアリング部分へのオイルアップだけに済ませました。
ダイワ・エンブレムS・2500LB
ダイワのレバーブレーキ付きリールの最廉価版モデル。
現在ではLBからエアベイル付きのLBC、さらにドラグ付きのLBCDと進化をしている。
ボディーはお世辞にもスマートとか、コンパクトなんて言葉が似合わない、がっちりしたもの。
ダイワ・エンブレムS・2500LB
レバーブレーキ部分でロックのオン・オフができるという画期的な構造で売り出された。
現在では各社が同様の、もしくは類似の機構を採用しているが、発売当初は画期的だった。
分解開始
まずスプールを外し、@のゆるみ止めパーツのビスを外し、黒いゆるみ止めを外す。
Aは組み立ての際にキーポイントとなる部分。
このバネのかかり方を覚えておく。
Bはスプール固定ピン。このタイプのリールはこのピンが固定されているため、ベールローターがそのままでは抜けない。
後部保護カバーを外すとシャフト取り付けビスが見えるので・・・
後は後述
ギアケース
外から見えるビスは3本。
Bの後部カバー取りつけビスから外していく。
スプールシャフトの取り外し@
スプールシャフトは先に抜いておく必要がある。
ただしこの状態では抜けない。
スプールシャフトの取り外しA
ハンドルを回転させると、この窓からオシレーター部分のスプールシャフト取り付けビスが見えるので、この状態の時にビスを外し、先にシャフトを引き抜いて
おく。
ギアケース分解
ギアケースは都合4本のビスで固定されていた。
オシレーターカムの溝形状
オシレーター機構は単純に回転するギアについた突起がこの溝をスライドして、スプールシャフトを前後させる。
この溝形状が均等巻きの秘密。
ベールローターの内側
組み立て時の最難関となるパーツ@
ここにバネが刺さらないといけない。
ブレーキパーツ
右がブレーキディスク。左がワンウェイクラッチ。
ブレーキディスクは放熱性を考慮したためか、銅製のディスクとなっている。
ブレーキ機構
ブレーキはディスクブレーキで、@のディスクにAのパッドをBのレバーで押し付ける構造。
ワンウェイクラッチ
Aのローラーベアリングは、ワンウェイクラッチになっている。
@のバネがベールローター内側のパーツに掛かる。
ロック機構(ロック状態)
@のツメが、ブレーキディスクのAの溝に噛んでロックが掛かる。
ロック機構(フリー状態)
@のツメが奥に引っ込みフリー状態となる。
ロック機構(ロック状態)
横からみるとストッパピンの状態がよく分かる。
最後の難関
組み立て時に一番の難関となるベールローター内側のパーツとワンウェイクラッチに取りつけられたバネとの接合。
先にこの部分をはめ込んでおく。
Aの部分にはベールローター部分と、ワンウェイクラッチ部分に別々にスプールシャフトと噛む切り込みが入っているので、この切れ込みをあわせておく。
ちなみにこの写真は、切れ込みが合っていない状態。
他のサイトでもリールのオーバーホールやパーツ交換に関する記事が出ています。
その中でも下のサイトの記事がお勧めです。
※
リールの分解をすると、メーカーの保障が受けられなくなる可能性がありますので、自己責任で実施してください。
タケさんのサイト
|
ダイワ PLAISO(プレイソ)2500LBD |
JUNさんのサイト
|
ダイワ エンブレムZ 2500LBC |
シマノ BB-X TECHNIUM Mg FireBlood 2500D | |
シマノ TwinPower c3000 |