このリールも購入以来早?年、やはり2回目の分解清掃だ。
このリールはあまり細々した構造がないため、比較的簡単に分解組み立てができる。
レバーブレーキが付いていないというだけでこうも構造が単純化できるのだろう。
このリールの特徴はなんといってもRFO(ロータリーフラットオシレーション)。
コンパクトなギアケースでありながら、均等巻きを実現するオシレーション機構だ。
発売当時は画期的という触れ込みであったが、分解してみると実に簡単な構造だ。
しかしリョウビ独特の超コンパクトなギアケースはこのRFOの功績によるものだ。
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ナローバンドでご覧の方はご注意ください。
リョウビ・アプローズXS・1500i
RFO搭載機の特徴として、本体(ギアケース)が非常にコンパクトにできている。
今回はギアボックスのグリスアップが目的のオーバーホールだったため、ドラグ機構の分解はしていない。
またいずれ機会があったら分解してみる。
分解は楽々
レバーブレーキなどの機構がないため、構造はいたってシンプル。
分解も楽らくだ。
本体下部のストッパーレバー
このタイプの特徴であるストップレバー。
この位置に付いている。
ストップレバーはなぜこの位置か
ワンウェイクラッチの構造から、この本体下部という位置が最も適していることが分かる。
ギアボックス
RFOのため極めてコンパクトにできているギアケース。
RFOの秘密
いや特に秘密なんていうものはなく、カム駆動用のギアが2枚構造になっていて半固定されている。(A)
カム自体はギアケースに刻まれた溝(@)をトレースすることによって均等巻きが行われる構造。
オシレーターカムの溝形状
ダイワと違いリョウビは直線タイプ。
ただしギアケース側に刻まれた溝が均等巻きに関与している。
ワンウェイクラッチ部分
@のワンウェイクラッチが、ベールローター側のAの部分に噛んでロックする。
ワンウェイクラッチの構
造
(フリー状態)
青いローラーベアリングが、茶色のパーツに固定され、バネで押し付けられている。
緑のロック機構はローラーベアリングに触れない状態のため赤い部分は左右どちらへも移動することができる。
これがフリーの状態。
ワンウェイクラッチの構
造
(ロック状態)
緑のロック機構が青のローラーベアリングに接触し、赤い部分は、図上左には動けるが、右に動こうとすると青のローラーが赤のパーツと緑のロック機構との間
に噛んで動かなくなる。
ワンウェイクラッチの構造
(フリー状態)
写真では全く分からないが、上の図の緑の部分をフリー状態へ動かしている。
この状態でローラーベアリングに触れてみると、若干下に沈む。
ワンウェイクラッチの構造
(ロック状態)
上図の緑の部分をロック状態側に動かし、逆転を止める構造になっている。
この状態ではローラーベアリングは、ロック機構に押し上げられ、下に沈まない。
他のサイトでもリールのオーバーホールやパーツ交換に関する記事が出ています。
その中でも下のサイトの記事がお勧めです。
※
リールの分解をすると、メーカーの保障が受けられなくなる可能性がありますので、自己責任で実施してください。
タケさんのサイト
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ダイワ PLAISO(プレイソ)2500LBD |
JUNさんのサイト
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ダイワ エンブレムZ 2500LBC |
シマノ BB-X TECHNIUM Mg FireBlood 2500D | |
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